東京理科大学創域理工学部(建築・先化・電電・航空宇宙・社基工)第1問(2)(b)

創域理工(建築・先化・電電・航空宇宙・社基工)
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創域理工学部(建築・先化・電電・航空宇宙・社基工)第1問(2)(b)の問題文全文

\(1\) 個のさいころを \(2\) 回続けて投げるとき\(,\) \(1\) 回目に出た目を \(a\)\(,\) \(2\) 回目に出た目を \(b\) とおく. \(x\geqq 0\) に対して\(,\) 関数 \(f(x)\) を

\begin{align}f(x)=\frac{2bx}{x^2+a^2}\end{align}

で定める. \(f(x)\) の極大値が \(1\) 以上となる確率は \(\displaystyle \frac{~\fbox{$\hskip0.4emテ\hskip0.4em\Rule{0pt}{0.4em}{0.4em}$}~}{~\fbox{$\hskip0.4emトナ\hskip0.4em\Rule{0pt}{0.4em}{0.4em}$}~}\) である.

解答〜 \(a\) と \(b\) は対等であることを利用〜

\begin{align}f^{\prime}(x)=\frac{2b(x^2+a^2)-2bx \cdot 2x}{(x^2+a^2)^2}\end{align}

\begin{align}=\frac{2b(a^2-x^2)}{(x^2+a^2)^2}=\frac{2b(a+x)(a-x)}{(x^2+a^2)^2}\end{align}

\(a>0,~b>0,~x\geqq 0\) より\(,\)

\begin{align}\frac{2b(a+x)}{(x^2+a^2)^2}>0\end{align}

であるから\(,\) \(a-x\) の符号と \(f^{\prime}(x)\) の符号は一致する. よって\(,\) 増減表は以下のようになる.

\begin{align}\begin{array}{|c|c|c|c|c|}\hline x & 0 & \cdots & a & \cdots \\ \hline f^{\prime}(x) & {} & + & 0 & – \\ \hline f(x) & 0 & \nearrow & 極大 & \searrow \\ \hline \end{array}\end{align}

増減表より\(,\) 極大値は

\begin{align}f(a)=\frac{2ab}{a^2+a^2}=\frac{b}{a}\end{align}

であり\(,\) 極大値は \(1\) 以上であるから\(,\)

\begin{align}\frac{b}{a}\geqq 1 \Leftrightarrow b\geqq a\end{align}

\(a\) と \(b\) は対等であるから\(,\) \(a>b\) となる確率と \(a<b\) となる確率は等しい. よって\(,\) 求める確率は\(,\)

\begin{align}\frac{(36-6)\div 2+6}{6\times 6}=\frac{21}{36}=\frac{7}{12}~~~~\cdots \fbox{答}\end{align}

quandle
quandle

\(a\) と \(b\) は与えられている条件に何も差がありません. このことを \(a\) と \(b\) は対等であるといいます. \(a<b,~a>b,~a=b\) の \(3\) 種類の関係がありますが\(,\) \(a=b\) となるのは\(,\)

\begin{align}(a,~b)=(1,~1),~\cdots ,~(6,~6)\end{align}

の \(6\) 通りで\(,\) \(a<b\) と \(a>b\) は残りの \(30\) 通りを均等に分けた \(15\) 通りずつとなります.

テ:7 ト:1 ナ:2

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