問題文全文
\(k\) を正の実数として\(,\) \(f(x)=e^{-kx}\) とおく. 曲線 \(C~:~y=f(x)\) において\(,\) \(x_0=0\) とし\(,\) \(n=0,~1,~2,~\cdots\) に対して \(C\) 上の点 \((x_n,~f(x_n))\) における接線を \(\ell_{n+1},~\ell_{n+1}\) と \(x\) 軸との交点の \(x\) 座標を \(x_{n+1}\) として数列 \(\{x_n\}\) を定義する. このとき以下の問いに答えなさい.
(1) \(\ell_1\) の方程式を求めなさい.
(2) \(x_1\) を求めなさい.
(3) \(x_2\) を求めなさい.
(4) \(x_{n+1}\) を \(x_n\) を用いて表しなさい.
(5) 一般項 \(\{x_n\}\) を \(n\) を用いて表しなさい.
(1) の解答
\(f^{\prime}(x)=-ke^{-kx}\) より\(,\) \(f^{\prime}(0)=-k\)
(2) の解答
\(\ell_1\) において\(,\) \(y=0\) のとき
\(k>0\) より
(3) の解答
\(\displaystyle f^{\prime}\left(\frac{1}{k}\right)=-ke^{-k\cdot \frac{1}{k}}=-\frac{k}{e}\) より
\(y=0\) のとき
\(k>0\) より
(4) の解答
\(\displaystyle f^{\prime}(x_n)=-ke^{-kx_n}\) より
\(y=0\) のとき
\(ke^{-kx_n}>0\) より
\(\displaystyle \frac{1}{k}\) は \(n\) に関係のない定数ですから\(,\) 数列 \(\{x_n\}\) は等差数列であることがわかりますね.
(5) の解答
数列 \(\{x_n\}\) は初項 \(x_0=0,\) 公差 \(\displaystyle \frac{1}{k}\) の等差数列なので
初項 \(a_1\) 公差 \(d\) の等差数列\(\{a_n\}\) の一般項は
ですが\(,\) 今回は初項が 0 番目からスタートしているので\(,\) 第 \(n\) 項までの項数が \(n-1\) ではなく \(n\) になることに注意が必要です.
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