(3)は \(\frac{1}{12}\) 公式を使えば瞬殺です. 穴埋め式なので積極的に使いたいところです.
問題文全文
\(a, b\) を実数とする. 座標平面上で, 曲線 \(y=x^2+2x-3\) を \(C_1\) とし, 曲線 \(y=(x+a)^2+b\) を \(C_2\) とする. \(C_2\) は 2 点 \(\mathrm{A}(1, 9)\) と \(\mathrm{B}(5, 17)\) を通る. また, 直線 \(\ell\) は \(C_1\) と \(C_2\) の両方に接しているとする.
(1) \(a=-\fbox{$\hskip0.8emの\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$},~~b=\fbox{$\hskip0.8emは\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$}\) である. また, \(C_1\) と \(C_2\) の交点の \(x\) 座標は \(\displaystyle \frac{\fbox{$\hskip0.8emひ\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$}}{\fbox{$\hskip0.8emふ\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$}}\) である.
(2) 直線 \(\ell\) の方程式は \(y=\fbox{$\hskip0.8emへ\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$}x-\fbox{$\hskip0.8emほ\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$}\) である. また, \(C_1\) と \(\ell\) との接点の \(x\) 座標は \(\fbox{$\hskip0.8emみ\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$}\) である.
(3) 2 つの曲線 \(C_1,~C_2\) と直線 \(\ell\) によって囲まれた部分の面積は \(\displaystyle \frac{\fbox{$\hskip0.8emむ\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$}}{\fbox{$\hskip0.8emめ\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$}}\) である.
(1) の解答
\(C_2\) は 2 点 \(\mathrm{A}(1, 9),~~\mathrm{B}(5, 17)\) を通るので
これを解いて, \(a=-2, b=8\)
\(b\) の係数が揃ってるので, そのまま辺々を引きます. すると右辺が(2乗)ー(2乗)の形になるので, 和と差の積に因数分解できます.
つまり
このとき, \(C_2~:~y=(x-2)^2+8=x^2-4x+12\) となる. \(C_1\) と \(C_2\) の交点の \(x\) 座標は \(x^2+2x-3=x^2-4x+12\) の解であるから, これを解くと, \(\displaystyle x=\frac{5}{2}\) を得る.
(2) の解答
\(C_1\) と \(\ell\) の接点を \((s, s^2+2s-3)\) とおくと, \(y^{\prime}=2x+2\) より, 直線 \(\ell\) の方程式は
となる. 一方, \(C_2\) と \(\ell\) の接点を \((t, t^2-4t+12)\) とおくと, \(y^{\prime}=2x-4\) より, 直線 \(\ell\) の方程式は
①と②は一致するので
これを解いて, \(s=1,~t=4\) を得る. よって, \(C_1\) と \(\ell\) の接点の \(x\) 座標は 1, \(C_2\) と \(\ell\) の接点の \(x\) 座標は 4 である.
(3) の解答(穴埋め問題として)
今回は穴埋め式の問題ですから \(\frac{1}{12}\) 公式を使えば瞬殺です. 実際の入試の時はこちらを使いましょう.
(2) より, \(C_1\) と \(\ell\) の接点の \(x\) 座標は 1, \(C_2\) と \(\ell\) の接点の \(x\) 座標は 4 であるから, 求める面積は
(3) の解答(記述式の場合)
求める面積は上図の斜線部分の面積である.
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