3 月 4 日に理学部第二部の入試が行われました. その中でも今回は数学科専用問題を取り上げました.
微積分以外の問題についても解答速報をtwitterにアップしていますので\(,\) よろしければ御覧ください.
問題文全文
(1) 次の極限を求めよ.
(2) 関数 \(y=\tan x\) の第 \(n\) 次導関数を \(y^{(n)}\) とおく. このとき\(,\)
\begin{array}{ccc}y^{(1)} & = & \fbox{$\hskip0.8emシ\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$}+\fbox{$\hskip0.8emス\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$}~y^2~, \\ y^{(2)} & = & \fbox{$\hskip0.8emセ\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$}~y+\fbox{$\hskip0.8emソ\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$}~y^3~, \\ y^{(3)} & = & \fbox{$\hskip0.8emタ\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$}+\fbox{$\hskip0.8emチ\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$}~y^2+\fbox{$\hskip0.8emツ\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$}~y^4\end{array}
である. 同様に\(,\) 各 \(y^{(n)}\) を \(y\) に着目して多項式とみなしたとき\(,\) 最も次数の高い項の係数を \(a_n\)\(,\) 定数項を \(b_n\) とおく. すると\(,\)
\begin{array}{ccc}a_5 & = & \fbox{$\hskip0.8emテトナ\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$}~,~a_7=\fbox{$\hskip0.8emニヌネノ\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$}~, \\ b_6 & = & \fbox{$\hskip0.8emハ\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$}~,~b_7=\fbox{$\hskip0.8emヒフへ\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$}\end{array}
である.
(1) の解答
「三角関数」+「極限」と来たら
が利用できないか考えましょう.
コ:1 サ:0
陰関数の微分について
(2) では陰関数の微分を用いて計算していきます. \(y=f(x)\) の形を陽関数というのに対し\(,\) \(f(x,~y)=0\) の形を陰関数といいます.
陰関数の場合\(,\) \(y\) や \(y^2\) など一見 \(y\) だけで書かれているものも \(x\) の関数になっていることに注意する必要があります.
例えば\(,\) \(xy=1\) は \(\displaystyle y=\frac{1}{x}\) と変形することで\(,\) \(y\) が \(x\) の関数であることがわかります.
つまり合成関数の微分をする必要があります. 例えば \(y^2\) を微分したければ
と計算しなければなりません.
(2) の解答
よって\(,\) \(a_5=120.\)
よって\(,\) \(b_6=0.\)
欲しいのは最高次の係数と定数項だけですから\(,\) 間は \(\cdots\) で省略してしまったほうが計算が少なく済みます.
したがって\(,\) \(a_7=5040,~b_7=272.\)
シ:1 ス:1 セ:2 ソ:2 タ:2 チ:8 ツ:6 テ:1 ト:2
ナ:0 ニ:5 ヌ:0 ネ:4 ノ:0 ハ:0 ヒ:2 フ:7 へ:2
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