問題文全文
実数 \(x\) の関数
は以下の条件をすべて満たす.
● 曲線 \(y=f(x)\) 上の点 \((0,~f(0))\) における接線の方程式は \(y=12x-4\) である
● 関数 \(f(x)\) は \(x=2\) で極値 \(0\) をとる
このとき\(,\) \(a,~b,~c,~d\) の値を求めなさい.
着眼点
未知数が \(4\) つあります. つまり\(,\) \(a,~b,~c,~d\) に関する式を \(4\) つ立てることになります.
その \(4\) つはすぐに見当がつきます.
①② 点 \((0,~f(0))\) における接線の方程式は \(y=12x-4\)
⇨ 接線の方程式を文字で表して\(,\) \(1\) 次の係数と定数項をそれぞれ係数比較
③ \(f(x)\) は \(x=2\) で極値をとる ⇨ \(f^{\prime}(2)=0\)
④ \(f(x)\) は \(x=2\) のとき \(0\) となる ⇨ \(f(2)=0\)
これで \(4\) 本揃うので連立方程式を解けばOKです.
ただし\(,\) これで終わってはいけません. なぜなら ③の条件が必要十分ではないからです.
一般に
は成り立ちますが\(,\) その逆が成り立つとは限らないからです.
①②③④の連立方程式を解いて出てきた \(a,~b,~c,~d\) の値のときに本当に \(x=2\) で極値を取るかどうかが定かではないため\(,\) きちんと確かめる必要があります.
解答
より\(,\)
点 \((0,~f(0)=d\) における接線は
これが \(y=12x-4\) と一致するので
\(f(2)=0\) より
\(f^{\prime}(2)=0\) より
①\(,\) ②を解いて
以上より\(,\)
着眼点で述べたようにここで終わってはいけません.
実際に増減表をかいて
「確かに \(x=2\) のときに極値をとっている」
ということをアピールする必要があります.
このとき\(,\)
増減表は以下のようになる.
増減表より\(,\) \(x=2\) で極小値 \(0\) をとるので題意を満たす .
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