東京理科大学薬学部2022年第2問(3)

薬学部
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薬学部2022年第2問(3)の問題文全文

\begin{align}T_m=\sum_{k=1}^m\frac{1}{n+k}\end{align}

とおくと\(,\)

\begin{align}\lim_{n\to \infty}T_{40n}=\log{\fbox{$\hskip0.8emツテ\hskip0.8em\Rule{0pt}{0.8em}{0.4em}$}}\end{align}

である.

着眼点〜区分求積法を疑う〜

\(\lim\) と \(\sum\) が出てきています. 区分求積法の可能性を疑いましょう.

区分求積法の公式は以下になります.

\begin{align}\lim_{n\to \infty}\frac{1}{n}\sum_{k=1}^nf\left(\frac{k}{n}\right)=\int_0^1f(x)dx\end{align}

区分求積法ではシグマの範囲と積分範囲が連動します. 具体的には\(,\)

\(\displaystyle \sum_{k=1}^{2n}\) であれば \(\displaystyle \int_0^2\) に\(,\) \(\displaystyle \sum_{k=1}^{3n}\) であれば \(\displaystyle \int_0^3\) に変わります.

今回は \(\displaystyle \sum_{k=1}^{40n}\) ですから\(,\) \(\displaystyle \int_0^{40}\) に変わります.

区分求積法を使うための変形のコツは以下の \(2\) 点です.

① シグマの前に \(\displaystyle \frac{1}{n}\) を出す.

② シグマの中身を \(\displaystyle \frac{k}{n}\) が出てくるように変形する.

今回の問題では シグマの前に \(\displaystyle \frac{1}{n}\) がないので\(,\) 強引に作るところから始めましょう.

解答

\begin{align}\lim_{n\to \infty}T_{40n}=\lim_{n\to \infty}\sum_{k=1}^{40n}\frac{1}{n+k}\end{align}

\begin{align}=\lim_{n\to \infty}\frac{1}{n}\sum_{k=1}^{40n}\cfrac{1}{1+\cfrac{k}{n}}=\int_0^{40}\frac{1}{1+x}dx\end{align}

\begin{align}=\biggl[\log(1+x)\biggr]_0^{40}=\log{41}~~~\cdots \fbox{答}\end{align}

ツ:4 テ:1

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